フリーランスwebデザイナーは稼げる?年収と案件の取り方を解説

フリーランスwebデザイナーは稼げる?年収と案件の取り方を解説
フリーランスの読みもの編集部
執筆
フリーランスの読みもの編集部
記事の執筆・編集を担当
西村 裕介
監修
西村 裕介
ファイナンシャルプランナー(AFP認定者)

制作会社や受託でwebサイトやLPを作るうちに、会社の看板を外して独立する道を考えることがあります。一方で、フリーランスのwebデザイナーとして案件を取れるのか、年収や単価はどうなるのか、未経験寄りの自分でも通用するのか、という不安もついて回ります。webデザイナーの仕事の範囲から、年収の目安、必要なスキル、案件の取り方、そして未経験から独立するまでの道のりまで、独立を判断するための材料を整理します。

目次
  1. フリーランスwebデザイナーの仕事内容と働き方
  2. フリーランスwebデザイナーの年収と単価のリアル
  3. フリーランスwebデザイナーに必要なスキル
  4. フリーランスwebデザイナーが案件を取る方法
  5. 未経験からフリーランスwebデザイナーになれるか
  6. 副業から始めてwebデザイナーの独立を見極めよう

フリーランスwebデザイナーの仕事内容と働き方

独立を考える前に、webデザイナーが何をする職種で、会社員のときと働き方がどう変わるのかを押さえます。仕事の範囲を知っておくと、自分がどこまで引き受けるかが見えてきます。

webデザイナーが担う仕事の範囲

webデザイナーの仕事は、webサイトやLPの見た目を設計し、形にすることです。デザインを作るだけでなく、HTMLやCSSでコーディングし、スマートフォンでの表示まで整えるところまで担うことも多くあります。

サイト制作のデザインからコーディングまでが、webデザイナーの中心の仕事です。ロゴや印刷物などのグラフィック専業や、システムを開発するエンジニアとは、隣接しつつも役割が異なります。グラフィックデザイナーの働き方はフリーランスデザイナーの仕事内容と案件の取り方、フリーランスエンジニアの働き方はフリーランスエンジニアの実態(年収や案件の現実)で整理しています。まずは自分がデザインだけか、コーディングまで引き受けるかを決めることが、案件選びの起点になります。webデザイナーは、サイトのデザインからコーディングまでを担う制作職です

会社員webデザイナーとの違い

会社員のwebデザイナーは、毎月の給与を受け取りながら、割り振られた制作に集中できます。案件の獲得も、契約や請求も会社が引き受け、デザイナーは手を動かす役割に専念しやすい立場です。

フリーランスは、案件を自分で受注し、収入を自分で作る働き方です。制作だけでなく、営業や見積もり、進行管理や請求まで、事業の全部を自分で回します。そのぶん、作ったサイトの成果がそのまま評価となり、次の案件につながります。会社員は給与に守られた制作、フリーランスは受注から納品まで自分で回す働き方です

西村 裕介
西村 裕介
ファイナンシャルプランナー(AFP認定者)

webデザイナーは、デザインとコーディングのどちらに軸足を置くかで、独立後の戦い方が変わります。デザイン中心でいくのか、実装まで引き受けて一人で完結させるのか。会社にいるうちに、自分がどこまでの範囲を任されると力を発揮できるかを見ておくと、独立後に受ける案件の幅と単価の見通しが立てやすくなります。まずは、自分の仕事の範囲を言葉にするところから始めると、必要なスキルも案件の探し方も絞り込めます。

フリーランスwebデザイナーの年収と単価のリアル

独立を考えるうえで気になる収入を、単価の目安から見ます。webデザイナーの単価は、デザインだけか、コーディングや上流まで担うかで幅が出ます。

単価と年収の目安

フリーランスのwebデザイナーの単価は、月いくらという形で示されます。クリエイター向けエージェントの案件では、月10万〜70万円と幅があり、多くは月40万〜65万円に集まっています。時給制の案件では、1,780円〜5,680円ほどが見られます。

出典:Webデザイナーのフリーランス求人・案件一覧 | 業務委託ならレバテッククリエイター

中心となる単価で1年を通して稼働できれば、年収換算で480万〜780万円ほどが一つの幅です。ただし示された単価は案件募集の水準で、独立直後から上のほうの単価が取れるとは限りません。ここから税金や社会保険料が引かれるため、手元に残る金額は別に考える必要があります。税金と社会保険を引いた年収別の手取りの目安はフリーランスの手取りはいくら(年収別早見表)で整理しています。月40万〜65万円が一つの目安で、担う範囲と稼働の安定度で年収は変わります

単価を左右する要素

webデザイナーの単価を分けるのは、どこまで一人で完結できるかです。デザインだけでなく、コーディングや実装まで引き受けられると、案件を丸ごと任され、単価は上がりやすくなります。

UIやUXの設計、サイト全体の構成を考える上流から関われると、評価はさらに高まります。WordPressなどでの構築や、公開後の保守や更新を継続して任されることも、安定した収入につながります。デザインに実装と上流を掛け合わせられるほど、受けられる案件と単価の幅が広がります。コーディングや上流への関与、継続保守の有無が単価を左右します

西村 裕介
西村 裕介
ファイナンシャルプランナー(AFP認定者)

webデザイナーの単価は、きれいに作れることが土台になり、そこにコーディングまで一人でできる、設計から提案できる、という幅が乗って上がっていきます。とくに、デザインと実装の両方を任せられる人は、制作会社にとっても発注しやすく、継続的な案件につながりやすくなります。単価の数字だけを見るより、自分がどこまでの工程を引き受けられるかを増やしていくことが、年収を伸ばす近道になります。

フリーランスwebデザイナーに必要なスキル

案件を取り、続けていくために必要な力を、デザインとコーディングのスキルと、それを仕事として動かす力に分けて見ます。

デザインとコーディングのスキル

土台になるのは、目的に合わせて見やすく使いやすいサイトをデザインする力です。レイアウトや配色の基礎の上に、FigmaやXD、Photoshopといったデザインツールを扱えることが求められます。

加えて、HTMLやCSSでのコーディング、JavaScriptでの動きの実装、WordPressでの構築まで扱えると、案件の幅が大きく広がります。スマートフォン対応のレスポンシブデザインも、いまや欠かせません。デザインと実装の両輪を持つほど、一人で案件を完結でき、フリーランスとして選ばれやすくなります。デザインに加えてコーディングまで扱えることが、案件の幅を広げます

案件を動かす実務力

制作の力だけでは、フリーランスの仕事は完結しません。クライアントの要望や、サイトで達成したい目的を引き出すヒアリングが、制作の出発点になります。

見積もりやスケジュールの管理、納期を守る段取りも、制作と同じくらい評価される実務です。複数の案件を並行するほど、進行を破綻させない管理が効いてきます。手を動かす時間だけでなく、やり取りと段取りに割く時間も込みで仕事だと捉えておくと、独立後のギャップが小さくなります。制作に加え、ヒアリングと進行管理まで回せる力が必要です

西村 裕介
西村 裕介
ファイナンシャルプランナー(AFP認定者)

独立してつまずきやすいのは、デザインやコーディングの力そのものより、その周りのやり取りや段取りです。会社員のときは営業や進行を誰かが担ってくれていたぶん、独立後はそこが丸ごと自分に乗ってきます。技術を磨くのと並行して、要望を聞き出し、見積もりを出し、納期を管理する流れも経験しておくと役立ちます。小さな案件で一度通して回しておくと、独立後の負担が大きく変わります。

フリーランスwebデザイナーが案件を取る方法

案件をどこで探し、どう選ばれるかで、独立後の安定は変わります。案件を探す経路と、webデザイナーならではの実績の見せ方を順に見ます。

案件を探す主な経路

フリーランスwebデザイナーが案件を探す経路は、いくつかあります。クラウドソーシング、クリエイター系のエージェント、制作会社からの外注、過去のつながりからの紹介や直案件、そしてSNSやポートフォリオでの発信です。

ランサーズやココナラのようなクラウドソーシングは、登録すればすぐ始められ、最初の実績づくりに向きます。レバテッククリエイターやReDesignerのようなクリエイター系のエージェントは、中単価から高単価の案件を紹介し、営業の一部を代わりに担ってくれます。制作会社のパートナーとして継続的に外注を受ける形も、webデザイナーには多い経路です。過去のクライアントや仲間からの紹介や直案件は、単価も信頼も高くなります。

はじめはクラウドソーシングやエージェントで実績と収入の土台を作り、そこから直案件や継続的な保守案件へ移していくと、単価は上げやすくなります。SNSやポートフォリオサイトで制作物を発信しておくと、向こうから声がかかる導線にもなります。始めやすい経路で土台を作り、直案件と継続案件へ移すほど単価は上がります

実績とポートフォリオの見せ方

webデザイナーは、作ったサイトを公開URLで直接見せられる職種です。だからこそ、ポートフォリオがそのまま営業資料になります。制作物を並べるだけでなく、見せ方で差がつきます。

大切なのは、どんな課題を、どう考えて、どんな成果につなげたかという文脈を添えることです。同じサイトでも、依頼の背景と狙い、公開後の反応まで書かれていると、発注側は仕事ぶりを具体的に想像できます。デザインだけでなく、自分でコーディングした範囲を示すと、任せられる工程が伝わります。守秘に触れない範囲で、担当した役割を明記すると、説得力が増します。公開URLと、課題から成果までの文脈を添えた実績が案件につながります

西村 裕介
西村 裕介
ファイナンシャルプランナー(AFP認定者)

webデザイナーの強みは、成果物をその場で見てもらえることです。発注する側は、きれいなサイトそのものより、自分の目的を形にしてくれるかを見ています。制作物の横に、依頼の背景と自分が担当した範囲、結果として何が変わったかを一言添えるだけで、印象は大きく変わります。独立を考え始めたら、まず手がけたサイトをこの文脈つきで並べ直すところから始めると、営業の土台ができます。

未経験からフリーランスwebデザイナーになれるか

webデザイナーは、未経験から目指す人も多い職種です。やめとけと言われることもありますが、現実的な道のりと向き不向きを知っておくと、進み方の判断ができます。

独立までに必要な実務経験

未経験からいきなりフリーランスとして独立するのは、現実的には簡単ではありません。スクールや独学でスキルを身につけても、実際の案件をこなした経験がないと、クライアントの信頼を得にくいためです。

多くの人は、まず制作会社や受託の現場で実務経験を積み、そのうえで独立しています。現場では、デザインだけでなく、納期やクライアントとのやり取り、修正対応といった仕事の進め方を学べます。いきなり独立を目指すより、副業や実務で経験と実績を作ってから踏み出すほうが、案件につながりやすくなります。未経験からは、まず実務で経験と実績を積むことが独立の土台になります

向いている人と続けるための姿勢

向いているのは、デザインとコーディングの学習を続けられる人です。webの技術や表現は変わり続けるため、新しいツールや手法を学び続ける姿勢が、長く続けるうえで効いてきます。

クライアントと対話しながら、要望を形にしていくことを楽しめる人も、フリーランスで信頼を得やすい傾向があります。逆に、手を動かす制作だけに集中したい人は、組織の中のwebデザイナーのほうが力を発揮できる場合もあります。どちらが優れているという話ではなく、自分がどんな働き方で力を出せるかの違いです。学び続けられて、対話しながら進められる人ほど、フリーランスを続けやすくなります

西村 裕介
西村 裕介
ファイナンシャルプランナー(AFP認定者)

未経験からwebデザイナーを目指すとき、焦っていきなり独立しようとすると、案件が取れずに行き詰まりやすくなります。遠回りに見えても、制作会社や受託の現場で一度実務を経験しておくと、独立後の土台がまるで違います。現場で仕事として制作を回す感覚をつかみ、実績を作ってから独立する。あるいは、会社にいながら副業で小さく受けてみる。そうやって経験を積んだ先に独立を置くと、未経験というスタートも十分に挽回できます。

副業から始めてwebデザイナーの独立を見極めよう

フリーランスwebデザイナーについて、仕事の範囲から年収、必要なスキル、案件の取り方、未経験からの道のりまで見てきました。最後に要点を整理します。

  • フリーランスwebデザイナーは、サイトのデザインからコーディングまでを担う
  • 月単価の目安は40万〜65万円で、コーディングや上流の関与、継続案件で変わる
  • デザインに加えてコーディングまで扱えると、案件の幅が広がる
  • 案件は経路を使い分け、公開URLと文脈を添えた実績が鍵になる
  • 未経験からは、まず実務で経験と実績を積むことが独立の土台になる

独立は、するかしないかの二択だけではありません。会社員を続けながらの副業フリーランスも一つの働き方で、そこから専業へ進むことも、副業のまま続けることもできます。まずは公開できる制作物を文脈つきのポートフォリオにまとめ、小さな案件を副業で受けて感触を確かめる。そのうえで、自分に合う進み方を見極めていくと、独立という選択を落ち着いて判断できます。

西村 裕介
西村 裕介
ファイナンシャルプランナー(AFP認定者)

webデザイナーは、自分の作ったサイトがそのまま実績になり、努力が形で残る仕事です。だからこそ、独立を焦って決める必要はありません。会社にいながら副業で受けてみる、専業のフリーランスとしてやる、いずれ制作チームを持つ。進み方はいくつもあります。まずは、これまで手がけた制作を、どんな課題をどう解決したかという言葉とともに並べ直すと、自分がどの働き方で力を出せるかが、少しずつ見えてきます。


※本記事の内容は2026年6月時点の情報にもとづいて執筆しています。単価の相場や案件の動向は変化する場合があります。最新の単価や案件状況は、レバテッククリエイターなど各フリーランスエージェントの公式サイトをご確認ください。

西村 裕介
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西村 裕介
ファイナンシャルプランナー(AFP認定者)
正社員として働きながら、コンサルティングやメディア事業を手がける法人を経営し、AFP認定ファイナンシャルプランナーとして個人でも活動中。副業フリーランスの立場から、独立や副業を考える人に役立つ情報を発信している。
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